物流業界では、運送・配送・倉庫・事務所など、さまざまな機能を持つ施設を必要とします。これらを1棟にまとめるケースもありますが、最近注目されているのが「分棟設計」による物流拠点の構築です。
なぜ分棟設計が選ばれているのか?
分棟設計とは、運送ヤード、荷捌きスペース、倉庫、事務所をそれぞれ独立した建物として配置する設計手法です。この手法は大手物流企業をはじめ、地方の中小運送会社にも広がっており、以下のようなメリットがあります。
- コストの最適化
全ての機能を1棟にまとめると、耐荷重や天井高、防火構造などの基準をすべてのフロアで満たす必要があるため、構造的に複雑化し、建築コストが膨らみがちです。
一方、用途に応じて建物を分けることで、必要最低限の構造要件で済み、工事費用が抑えられます。
- 工期短縮と段階的な稼働が可能
分棟であれば、まず倉庫棟だけを先に建設して物流業務を始め、後から事務所棟や休憩室棟を増設するといった段階的な対応も可能です。これにより、初期投資を分散しながら、早期に事業をスタートさせられます。
- レイアウトの自由度が高い
分棟構成にすることで、トラックの出入りや人の動線を分けることができ、安全性と効率性が大幅に向上します。また、将来的な事業拡張にも柔軟に対応できる設計が可能です。
具体的なコスト削減事例
例えば、サンボックスが手がけた中部地方のある物流会社では、
・倉庫棟(約300㎡)
・配送センター棟(約150㎡)
・事務所棟(約50㎡)
をそれぞれ独立して建てたことで、合築時に比べて約20%の建築コスト削減を実現しました。
さらに、屋根や外壁なども用途別に最適化できたため、メンテナンスコストも低減しています。
分棟設計の注意点
ただし、分棟には次のような課題もあります:
- 敷地面積がある程度必要
- 各棟ごとに設備配管や基礎工事が必要になる場合もある
- 各棟の間の動線や屋外環境対策(雨除けなど)も考慮する必要がある
これらを事前にしっかりと計画し、設計段階から施工会社と打ち合わせを行うことが重要です。
サンボックスのご提案
サンボックスでは、物流施設の建築において「コストパフォーマンスの最大化」を重視しています。特に以下のような施設をご検討中の企業様に最適な提案が可能です:
- 配送・運送業向けの車両格納庫+休憩スペース
- 小規模物流センター+簡易オフィス
- 倉庫+検品・仕分けスペースを分けた構成
豊富な施工実績と柔軟な設計対応で、お客様の「無駄を省いた最適な施設設計」をご提案します。
まとめ:分棟設計で物流拠点をコスパ重視に!
物流施設は、ただ大きければ良いという時代は終わりました。効率・安全・コストの3つをバランス良く実現するには、「分棟設計」という選択肢が非常に有効です。
サンボックスでは、土地条件や事業内容に合わせて最適な設計・建築プランをワンストップでご提供しています。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。