「米は適正価格で売りたい」──農家の本音と、儲かる農業への一歩
「お米の値段、安すぎるよ」
「これじゃあ、後継ぎなんてできないよ」
最近、農家の皆さんと話していると、こうした声をよく耳にします。
日本人の主食である「米」は、長年にわたって安定供給されてきました。しかし今、その背景には生産者の苦悩があります。肥料や燃料の高騰が続くなかで、生産コストがかさむ一方、販売価格が思うように上がらない。収入と支出のバランスが崩れ、「儲からない農業」に拍車がかかっているのが現状です。
適正価格とは何か?
多くの農家が口にする「適正価格」という言葉。これは、単に高く売りたいという意味ではありません。生産にかかったコストを回収でき、なおかつ一定の利益が残る、持続可能な農業を実現するための価格帯を意味しています。
たとえば、1俵(約60kg)あたりの生産コストが1万2000円だったとします。ところが市場では1万円以下でしか売れないことも珍しくありません。この「赤字販売」が続けば、農家の経営体力はどんどん削られ、結果的に離農や耕作放棄地の増加にもつながっていきます。
儲かる農業は可能か?
では、「儲かる農業」は本当に実現できないのでしょうか?実はそんなことはありません。米の価格を上げるのは簡単ではありませんが、農家自身の経営力を高めることで、利益を確保できる余地はまだあります。
そのひとつの鍵が、「保管と流通のコントロール」です。収穫後すぐに売るのではなく、価格が安定するタイミングまで保管して出荷する。それにより、高く売れるチャンスを狙えるのです。
サンボックス倉庫の活用で「選べる出荷タイミング」を手に入れる
ここで重要になってくるのが、「自前の保管倉庫」の存在です。
たとえば、サンボックスが提案する鉄骨製の農業用倉庫は、温度や湿度管理もしやすく、収穫した米や農機具、資材の保管にも最適です。特に収穫直後の米をしっかりと保管できることで、以下のようなメリットが得られます。
- 市場価格が安い時期を避けて出荷できる
- 集荷業者やJAとの交渉材料になる
- 加工用・直販用・ふるさと納税用など、販路の選択肢が広がる
- 中長期の事業計画を立てやすくなる
つまり、単なる「建物」ではなく、農業経営を支える「戦略的なインフラ」として倉庫を位置づけることが、儲かる農業への第一歩なのです。
実際に導入した農家の声
実際にサンボックスの倉庫を導入した中山間地域の米農家さんは、こう話しています。
「以前はすぐ出荷していたけど、いまは倉庫があるから1~2ヶ月待って、価格の良いタイミングで出しています。たったそれだけで、収入が10%以上増えました。設備投資でしたが、すぐに元は取れましたね」
農家が未来を選ぶために
儲かる農業を実現するには、「収量を増やす」ことだけが答えではありません。収穫した米をどう保ち、どう売るか。その自由を手にすることで、農家は価格競争の波に飲まれず、未来を選ぶことができます。
サンボックスは、そんな農家の皆さまの「選択肢を増やす倉庫」を全国に届けています。適正価格でお米が流通する日を目指して。農業に希望を取り戻すために、倉庫からできることがあります。